2011年6月4日土曜日

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲

チャイコフスキーのピアノ三重奏曲イ短調《ある偉大な芸術家の思い出のために》を2枚聴き比べ。どちらもヴァイオリンはクレーメル。
アルゲリッチ・マイスキーとのCDは、各パートが明瞭で、それぞれが独立してしっかりと演奏する。好感のもてる録音だが、アルゲリッチの少し明るめなタッチが、やや曲の雰囲気とはミスマッチのように感じる。
一方のブニアティシヴィリ(p)・ディルヴァナウスカイテ(vc)とのCDは、綺麗なハーモニーを奏でるピアノとチェロの上に、クレーメルがやや大きめな音量で音楽を主導する。第11変奏までは繊細な音楽作りが続くが、最終変奏は一転して激しい。大きな表情をつけない淡々としたピアノと、クレーメルの冷たく鋭い音色が、重々しさは感じないものの、悲痛な雰囲気をよく表現している。

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