2010年11月27日土曜日

ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団

2010年11月27日
横浜みなとみらいホール(1階C3列25番、S席¥13,000)
  • シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ
  • ベートーヴェン:大フーガ(弦楽合奏版)
  • ベートーヴェン:交響曲第5番
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、第6番
2007年の同楽団ベートーヴェン第2番に良い印象があったので、大フーガと第5を聴きに行く。ヤルヴィは3年前と(たぶん)同じ衣装で、以前と変らない颯爽とした指揮ぶり。カンマーフィルならではの溌剌とした、抑揚のある、歯切れの良い演奏も相変わらず。厚みにはやや欠けるものの、各パートの見通しがよく、自由自在にコントロールできている印象。
大フーガは、小編成で歯切れが良いとはいえ、弦楽四重奏団の演奏と比べると大味で、各パートごとの細かいやりとりは表現できていない感じだが、反面響きに厚みがあって、これはこれで楽しめる。大きなホールの後方で弦楽四重奏団を聴くとスカスカしちゃうので、ライヴでは小編成オケの方がよいかもしれない。
第5は期待通りの速いテンポでシャープな演奏。小編成ではあるが、軽快になりすぎず、強奏部分は充分に迫力がある。グッド。
アンコールは定番のハンガリー舞曲で、強弱、緩急をつけた盛り上げる演奏。とはいえ、間の取り方(ため)がわざとらしい感じあり。ブラームスのようなロマンティックさが必要な演目はウィーンのオケの方が上手だ。
とても良い演奏であったが、最近は小編成・ピリオド奏法の演奏会やCDが多い。たまにはクレンペラーやチェリビダッケのような重厚なベートーヴェンも聴きたいものだ。

2010年11月26日金曜日

ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団

2010年11月26日
サントリーホール(1階3列13番、¥28,000)
  • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、諏訪内晶子(Vn)
  • (ア)バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番3楽章
  • マーラー:交響曲第1番「巨人」
分厚い響きの弦楽器、明るくしっかりとした金管楽器、全体のまとまりも良く、メリハリやシャープさも備え、とても上手なオケだ。ダイナミックな演奏のゲルギエフとの相性もよく、演奏としては完璧に近いのではなかろうか。
マーラーを殆ど聴かない私としては今日の本命は諏訪内シベリウス。シベリウスにしてはオケの音色が少し明るいとは感じたが、端正ながらも思いのほか情熱的なヴァイオリンソロと分厚いオケが美しいコントラストをなして素晴らしい。アンコールのバッハは少し深みが不足か。
マーラーは、基本的に明るい曲想とオケの音色がマッチしており、ゲルギエフならではのダイナミックさもあり、素晴らしい演奏だったように思う。以前、ゲルギエフのベートーヴェン第5を聴いたときには過度な表現に多少違和感を感じたが、今回のマーラーはまさにぴったりではなかろうか。予想以上に良かったので、帰りにタワレコで諏訪内シベリウスとゲルギエフLSOのマラ2を買って帰る。

2010年11月13日土曜日

コシック指揮スロヴァキア放送交響楽団

2010年11月13日
東京オペラシティ(1階10列17、¥11,000)
  • スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
  • チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ジェヴィッキ(p)
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)リスト:ラ・カンパネラ
  • (ア)渡辺俊幸:「利家とまつ」テーマ
弦楽器の響きが美しい。明るすぎず渋すぎず中庸な音色だが、ヴァイオリンから低弦までが綺麗に揃う。低音も豊か。一方、管楽器はいまひとつで特に木管楽器がまとまらない感じ。また、ホールのせいか、フォルティッシモのトゥッティがやや飽和気味。演奏は地味だが、誇大な表情付けもなく悪くない。アンコールの「利家と松」(大河ドラマ?)はノリが良くて楽しめた。

2010年11月3日水曜日

アーノンクール指揮ウィーンコンツェントスムジクス

2010年11月3日
東京オペラシティ(1階6-20、¥26,000)
  • モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」
  • モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
  • (ア)モーツァルト:6つのドイツ舞曲第6番
アーノンクール最後の海外ツアー。最近はモーツァルトのCDは古楽演奏が多いので、演奏そのものは聴きなれたスタイル。もう少し表情豊かで楽しげな演奏が好みで、少しまじめすぎる感じ。同じウィーンでも、先日のウィーンフィルとは対極。今回はなんといってもアーノンクールを間近に見れたのがよかった。貫禄ある。当たり前だが写真の通り。演奏後は観客総立ちで拍手鳴りやまず、何度も何度も引っ張り出されていました。

2010年11月1日月曜日

ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2010年11月1日
サントリーホール(1階16-35、¥35,000)
  • モーツァルト:交響曲第33番
  • トマジ:トロンボーン協奏曲
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)フォルケ・ラーベ:バスタ
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第20番
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第21番
初めてのウィーンフィル。いつも良い席が残っていないし、チケットばか高い割りにそんなに上手じゃないみたいな批評もあるので、これまで二の足を踏んでいた。う~ん、素晴らしいじゃないですか、ウィーンフィル。期待以上。小編成のモーツァルトも表情豊かで良かったけど、やはり大編成のドヴォルザークがいい。ヴァイオリンの艶のある高音は期待どおりだし、豊かな低弦とのバランスもグッド、何より表情豊かで躍動感があり、渾然一体としたまとまりの良さが素晴らしい。確かにアンサンブルの正確さやシャープさは感じないけど、それが逆に音の豊かさにつながっているように思う。ベートーヴェンだと少し違うのかもしれないけれど、ブラームスも聴いてみたい。トロンボーン協奏曲はよくわからん。アンコールのバスタで色々な音色を出していたのは面白いけど、まあどうでもいい。指揮者は動きが野暮ったいけど、演奏が良かったから文句なし。
コンサート後に近くのトラットリア・サルヴィアという店に入ってみた。遅い時間で一人だけだったのは申し訳ないが、目当ての和牛は無い、ボルチーニは無い、タリオリーニは無い、カードは5000円からで、とても残念。とはいえ、和牛の代わりに注文した豚肉の炭火焼(どこぞの塩を振っただけ)は旨かった。