2010年5月29日土曜日

メジューエワ、ピアノリサイタル

2010年5月29日
神奈川県民ホール小ホール(3列27番、¥3,500)
オールショパンプログラム:
  • ノクターン変ロ短調
  • エチュード 変イ長調
  • エチュード ヘ短調
  • エチュード 変ト長調「黒鍵」
  • エチュード ホ長調「別れの曲」
  • エチュード ハ短調「革命」
  • ワルツ 変イ長調「華麗なるワルツ」
  • プレリュード 変ニ長調「雨だれ」
  • スケルツォ第2番
  • 幻想即興曲
  • ピアノソナタ第3番
3列目中央よりの席で、エッジの利いた直接音がダイレクトに聴こえ、華麗な高音と、ずしりと響く低音が心地よい。小ホールのせいかもしれないが、ピアノは前の方の席で聴くほうが好ましい。
ピアノソナタ第3番は、大げさな表情をつけることはないものの、やや情熱的で推進力があり、ひとつひとつの音をしっかりと鳴らす演奏。ポゴレリチのように緊張感で聴き疲れすることも無く、ショパンの名曲を安心して聴ける。強音と弱音、テンポの緩急はあるが、音色は比較的均一で色彩感は少ない(ポゴレリチ比)。あえてそうしているのかも。
かわいらしい容姿で、性格良さそうな表情で、演奏もいい感じ。日本在住らしいので、また演奏会に行きたいと思う。

2010年5月24日月曜日

ピリス、ショパン ピアノ・ソナタ第3番


今週末はメジューエワのリサイタルなので再度ショパンのピアノソナタ第3番を聴く。前回も最終楽章の遅さが多少気になったのだが、ロンド主題が1回目より2回目、2回目より3回目と後になるほどテンポ遅く感じる。個人的には、左手の伴奏が後に行くほど華麗に(速く)演奏されて欲しいとまた感じた。
そういう観点ではアルゲリッチが気持ちいいのだけど、録音がなあ。。。スピーカーで聴くとノイズに加えて中央にややくすんだ音色で聴こえるし、左手伴奏の分解能が少し低く感じるんだよなぁ。

VIA CRUCIS

L'Arpeggiataという古楽アンサンブルのアルバム。渋谷TowerRecordでお勧めされていたので試しに購入。
クラシック(バロック)という感じはしないのだけど、弦楽器、管楽器、打楽器のソロとヴォーカルの澄んだハーモニーが綺麗。うるさくないので、癒し的なオーディオとしてグッドか。(5月23日)

ムターのブラームス ヴァイオリン協奏曲

スピーカー(Ref203)で聴く(2010年5月23日)。
オケの分厚い響きがスピーカー間の空間に綺麗に広がり、ホールで聴いているような雰囲気が出ている。独奏もしっかりしておりオケに負けていない。ヘッドフォン(D5000)で聴くよりもスピーカーの方が真価を発揮する。お勧め。

2010年5月13日木曜日

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団

2010年5月13日
サントリーホール(2階C3-22、¥12,000)
  • ハイドン:交響曲第1番
  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、パク・ヘユン(Vn)
  • エルガー:エニグマ変奏曲
  • (ア)イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番第1楽章
  • (ア)ワーグナー:「ローエングリン」第3幕への前奏曲
  • (ア)ウォルトン:「ファサード」から「ポルカ」
結構期待していたノリントンだが、週も後半で少々疲れていたせいもあってか、かなりの時間寝てしまった。現代楽器を使用したノン・ヴィブラート奏法がピュアトーンとして高い評価を得ているらしく、音色は華やかで透明感があり、演奏もシャープでメリハリがある。大変良い演奏なのだろうけど、弦楽器の線が細く金管楽器中心のバランスとなっており、個人的な好みでは昨日のBBC響の方が上。
ハイドンはたった14人でのこじんまりとした演奏。CDであれば各楽器の旋律が鮮明に聴こえて面白いのかもしれないが、2階席ではあまり良さを感じない。ブラームスはもっと重厚な響きが欲しいし、独奏ヴァイオリンもオケの中に埋もれ気味。エルガーは、変奏ごとに表情にメリハリがあって良い演奏なのだろうとは感じたが、あまり聴かない曲なので、心地よい音色の中で熟睡タイム。パク・ヘユンのイザイは好感。
できればベートーヴェンあたりを1階の前の方の席で聴いてみたい。

2010年5月12日水曜日

ヴェロフラーヴェク指揮BBC交響楽団

2010年5月12日
NHKホール(1階-C10-17、¥19,000)
  • エルガー:序曲「南国で」
  • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、神尾真由子(Vn)
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)パガニーニ:24のカプリースから13番(Vn)
  • (ア)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番、第10番
  • (ア)フチーク:行進曲「剣士の入場」
渋い。地味。オケの音色や表現も地味なら、指揮者も地味、ホールの響きも地味。アンコールは表情豊かに盛り上げる演奏が多いものだけど、本オケはアンコールもしんみり、地味。ヴィオラが内側でチェロが手前という配置の影響もあるのか低弦の内声や動機が明瞭で、弦楽器のバランスが良く、地味な音色もとても好み。全体的にさほど感動することもなかったが、地味に良い演奏であったと思う。
神尾さんは、日本人らしい繊細な演奏だろうと勝手に想像していたけれど、どちらかといえばワイルドな演奏。CDを聴いていても演奏の難易度はわからないけど、実演を見ると、シベリウスの最終楽章など左手が相当に難しそう。

2010年5月8日土曜日

ブラームス ヴァイオリン協奏曲

とくによく聴く曲でもないが、ハイフェッツ、クレーメル、ムター、ハーン、ズナイダー、パールマンと6種類も持っている。ついでに他の作曲家も調べると、ベトコン9種類、チャイコン5種類。演奏家によって違うといっても、一番搾りとサントリーモルツの差ぐらいなわけだし(?)、なんかもったいない気がしてきた。orz

気を取り直してCDを聴く(PC、ヘッドフォン)。
オケの重厚な響きを味わえるし、独奏ヴァイオリンが主旋律に終始せずにオケの1パートのような役割を担って飽きさせない。第2主題の直前に入る短い旋律が、第2主題を演奏しないオケによる最初の主題提示部でも出現するあたりが印象的(2回以上聴いて初めて気づく)。第1楽章を通じて第1主題前半の音形とリズムが中心のようだが、時々挿入される第2主題が美しく感じる。それにしても、冒頭の主題提示部から構成がややこしいため展開部とのギャップが少なく、複雑な構成にしては盛り上がりに欠けて単調に感じてしまうところがブラームスらしい。(シンプルな動機を展開部でいじりまわして盛り上げるベートーヴェンの方がわかりやすくて好き)
パールマン、ジュリーニ・シカゴ交響楽団。
独奏ヴァイオリンの毅然として美しい(陽気な)音色も、そのスピーカーの中央での定位も、ともに微動だにしない。ジュリーニらしいややスローテンポなしっかりとしたオケも良い。
ただ、良いのだけど、全体的に単調な気もする。また、もう少し独奏ヴァイオリンの音量を下げて欲しいとも思う。





 ハーン、マリナー・Academy of St.Martin-in-the-fields。
独奏ヴァイオリンの繊細ながら凛とした音色が、いつものことながらとても心地よい。
オケも独奏ヴァイオリンと音色・音量のバランスが良い。もう少し渋く重厚な音色で、独奏ヴァイオリンとの対比がある方が好みかも。







ハイフェッツ、ライナー・シカゴ交響楽団。
テンポが速く切れがあり、あっさりしているようでもあるが、熱がこもっているようでもある。ノーマルな気もするが、個性的にも思える。オケも良く、このCDが最も曲の良さを感じた。このCDに比べると、パールマンやハーンは、盛り上がりに欠ける(と勝手に思っている)ブラームスだと、単調すぎるように思う。
多少のヒスノイズは感じるが音質も十分に良い。オケは少し左右に分離して聴こえ、空間に音が広がる感じはしない。





クレーメル、アーノンクール・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団。
ブラームスの協奏曲はオケがものものしい印象があるし、実際多くのCDでそうなのだが、これは小編成なのか重厚というより繊細。メリハリがあるというか繊細というか芸が細かすぎるというか、アーノンクール・クレーメルはそこが良いわけで、個人的にはとても好き。アーノンクールはともかく、クレーメルはどの曲を聴いても素晴らしい。





ムター、マズア・ニューヨークフィル。
濃厚、表情つけまくりのムター。ぶれない。虎屋のようかんとか、ふくさやのカステラみたいなもの。
複雑そうなのに何故か単調に感じてしまうブラームスにはとても良い。とはいえ、ほかの曲でもそうだが、ムターのヴァイオリンばかりが気になってしまい、曲がどうなってるのかすっかり忘れてしまうのが難点。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調

ヴァイオリンのとても小さな刻みの上にいきなり独奏ヴァイオリンが美しい第一主題を奏ではじめる、とても印象的に始まる有名曲(PC、ヘッドフォン)。北欧のイメージといわれると、具体的には説明できないが、まさにその通りとしかいいようがない。第1楽章は、中間の展開部にカデンツァが配置される独創的な構成ではあるが、構成がどうこうよりも、独奏ヴァイオリンの美しい旋律に終始する印象。第2楽章は、オーケストラの重厚な響きと独奏ヴァイオリンのバランスの取れた、比較的あっさりとした3部形式。最終楽章は、華やかな主題と、短調の舞曲風副主題が繰り返されるロンド形式で、リズミカルで華麗。変化もあり盛り上がる最終楽章がもっとも好きかな。

澄んだ音色の独奏ヴァイオリンと、弦楽器が重厚で低音が豊富なオーケストラのバランスが非常に良い。この曲は独奏ヴァイオリンの美しい旋律に終始するので、たまに出てくるオーケストラの聴かせどころでは、これぐらい重厚に聴こえて欲しい。







表情豊かで濃厚なムターの独奏ヴァイオリンを聴くためのCD。北欧のイメージに近いのはヒラリー・ハーンの方だろうけど、こちらもムターらしくてとてもよい。ただオーケストラがあまり目立たない録音バランスなので、総合的には前者が好き。

2010年5月5日水曜日

ポゴレリチ、ピアノ・リサイタル

2010年5月5日
サントリーホール(2階2列32番)、¥16,000
  • ショパン:ノクターン第18番
  • ショパン:ピアノソナタ第3番
  • リスト:メフィストワルツ
  • ブラームス:間奏曲イ長調
  • シベリウス:悲しきワルツ
  • ラヴェル:夜のガスパール
夜のガスパール、素晴らしい!
予想されたとおりの超スローテンポ。ショパンのソナタは前日に予習していたからよかったものの、そうでなければ遅すぎて何の曲だか分からないレベル。芯のある強音、耳を澄ましていないと聴こえないような繊細な弱音、正確で柔らかい装飾音と、音色が極めて多彩。そのおかげで、超スローで延々と続くソナタ3楽章の中間部も全く飽きることがない。緊張感が高すぎてとても疲れた。
ノクターンやリスト、シベリウスも音色が美しく魅力的だけど、テンポがとにかく遅くて旋律がつながって聴こえないので、あらかじめ曲を知っていないと辛いものがある。
夜のガスパールは、アルゲリッチのCDを聴いてもあまり良さがわからなかったが、ポゴレリチのライヴは音色が綺麗で迫力もあり、とても素晴らしかった。ピアノのコンサートは良く寝てしまうのだけど、目を閉じて聴いていても惹きこまれてしまって、あっという間に終わってしまった。やはりポゴレリチは良い。次の来日もぜひ聴きたい。

2010年5月4日火曜日

ラヴェル 夜のガスパール

もう朝だというのに、更にラヴェル:夜のガスパールを聴いてみました。ラヴェルやドビュッシーはショパン以上に聴かないし、聴いてもよくわらないのだけど、全く聴いていないとサントリーホールで寝てしまうだろうから。
オンディーヌ:普段ベートーヴェンやモーツァルトしか聴かない耳には、どこがソナタ形式なのやら、よくわらかん。第1主題が水なら第2主題は嵐とかにしてくれないかなぁ。
絞首台:確かに不気味だ。
スカルボ:う~む。
名盤と評判のアルゲリッチでもピンとこない。なよっと終曲するのもなぁ(古典好きなので)。どうやら寝てしまうことになりそうだ。