2010年12月31日金曜日

2010年のコンサート

今年は仕事が忙しくて心を癒す必要があったのかw、16回もコンサートホールに足を運んでしまった。ポゴレリチは相変わらず素晴らしく、夜のガスパールは特に印象的。スロヴァキア放送響のドヴォルザークの弦、ゲルギエフ・ロンドン響の金管、諏訪内のシベリウス、ヤルヴィの運命は、いずれもオケの特徴がよく出た素晴らしい演奏だった。カルミニョーラのヴィヴァルディは期待以上の素晴らしい演奏、次の来日もぜひ聴かねば。しかし、今年の一番は何といってもウィーンフィル。いまひとつという批評が多いせいもあってあまり期待していなかっただけに、弦楽器の素晴らしいハーモニーと表情豊かな音楽性に感動。いままでは2000年のフェドセーエフ・ウィーン交響楽団がオケのマイベストだったけど、それと互角。

2010年12月29日水曜日

レカンでジビエ

久しぶりにジビエでも、ということで銀座のレカンへ。ガチョウのフォアグラのコンフィ、鹿肉のテリーヌ、カリフラワーのポタージュ、ベガスのロースト・サルミソース、などなど。ベガスは上品な香りが印象的で、肉もソースもコクのある深い味わい。フルポーションにすればよかった。シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンの1995年はまだ若いけど、久しぶりにポイヤックを堪能。











2010年12月26日日曜日

2010年のCD

まずは、イリーナ・メジューエワ。最初はジャケ買いなのだが、個性的すぎず、繊細すぎず、とても安心して聴けるのでショパン中心に10アルバムを購入。5月にはリサイタルにライヴを聴きに行きました。







今年はコンサート含めてバロック系を開拓。なかでもカルミニョーラはヴィヴァルディ「四季」をはじめどのCDも良く、ライヴは更に素晴らしい。

2010年12月16日木曜日

千住真理子&スーク室内オーケストラ

2010年12月16日
東京オペラシティ(1階7列14番、S席¥7,000)
  • パッヘルベル:カノン
  • ヘンデル:コントラバスと弦楽合奏のためのソナタ
  • バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
  • ヘンデル:ラルゴ
  • バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲
  • グノー:アヴェ・マリア
  • シューベルト:アヴェ・マリア
  • コレルリ:クリスマス協奏曲
  • バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番
  • (ア)バルトーク:ルーマニア民族舞曲第5番、6番
  • (ア)クライスラー:愛の喜び
前の方の席が取れたので綺麗な千住真理子さんを聴きに行く。独奏ヴァイオリンとスークのアンサンブルが調和せず少々騒がしく感じたけれど耳障りな感じでもなく、有名な曲ばかりなので大いに楽しめた。バルトークなどを聴くと、鋭さやダイナミックさは無いものの、落ち着いた綺麗なハーモニーが心地よい。

2010年12月10日金曜日

ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

2010年12月10日
紀尾井ホール(1階4列8番、S席、¥6,300)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲第80番
  • モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩り」
  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番
  • (ア)ハイドン:弦楽四重奏曲第53番「ひばり」第2楽章
  • (ア)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番第2楽章
各パートのバランスとアンサンブルを重視したハーモニーの美しい演奏。非常に渋い。やや若い第1ヴァイオリン(エルベン)が時に熱のこもった演奏を聴かせるが、総じて落ち着いており乱れない。ヴィオラ奏者(ハルマン)などは殆どアクションもなく淡々と演奏する。弦楽四重奏曲は退屈することが多かったが、またいろいろと聴いてみようと思わせる美しい演奏であった。

2010年12月1日水曜日

カルミニョーラ&ヴェニス・バロックオーケストラ

2010年12月1日
紀尾井ホール(2階BL2列13番、A席¥6,500)
  • アルビノーニ:弦楽と通奏低音のための4声の協奏曲ニ長調
  • ガルッピ:弦楽と通奏低音のための4声の協奏曲ト短調
  • タルティーニ:弦楽と通奏低音のための4声のソナタ第3楽章ニ長調
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「狩り」
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「海の嵐」
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「喜び」
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲op8-8
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲op8-11
  • (ア)?
  • (ア)四季から夏(3.Presto)、冬(2.Largo、3.Allegro)
最初の3曲はオケのみの演奏。ガルッピは対位法的な面白さもあって楽しめたけど、なんといってもヴィヴァルディから登場したカルミニョーラのソロがまったくもって素晴らしい。四季のCDも表情豊かな独創的な演奏でとても良いものだけど、生演奏で聴くと、CDと同じような緩急あるテンポや鋭い音色もさることながら、非常に微妙なためや繊細な音色の変化が、自然で、歌心があり、本当に琴線に触れる。プログラムによると「バイヨー1732」と呼ばれるストラディヴァリらしいが、タイトな響きで、渋くて淡い音色から艶のある力強い高音まで極めて多彩。今まで聴いたヴァイオリンソロの中でも繊細な美しさは抜群、ちょっと驚きの表現力。
初めての紀尾井ホールは、舞台横の2階席で奏者を真上から見下ろすような高い位置。心配は杞憂で、全く問題ない音質。

2010年11月27日土曜日

ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団

2010年11月27日
横浜みなとみらいホール(1階C3列25番、S席¥13,000)
  • シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ
  • ベートーヴェン:大フーガ(弦楽合奏版)
  • ベートーヴェン:交響曲第5番
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、第6番
2007年の同楽団ベートーヴェン第2番に良い印象があったので、大フーガと第5を聴きに行く。ヤルヴィは3年前と(たぶん)同じ衣装で、以前と変らない颯爽とした指揮ぶり。カンマーフィルならではの溌剌とした、抑揚のある、歯切れの良い演奏も相変わらず。厚みにはやや欠けるものの、各パートの見通しがよく、自由自在にコントロールできている印象。
大フーガは、小編成で歯切れが良いとはいえ、弦楽四重奏団の演奏と比べると大味で、各パートごとの細かいやりとりは表現できていない感じだが、反面響きに厚みがあって、これはこれで楽しめる。大きなホールの後方で弦楽四重奏団を聴くとスカスカしちゃうので、ライヴでは小編成オケの方がよいかもしれない。
第5は期待通りの速いテンポでシャープな演奏。小編成ではあるが、軽快になりすぎず、強奏部分は充分に迫力がある。グッド。
アンコールは定番のハンガリー舞曲で、強弱、緩急をつけた盛り上げる演奏。とはいえ、間の取り方(ため)がわざとらしい感じあり。ブラームスのようなロマンティックさが必要な演目はウィーンのオケの方が上手だ。
とても良い演奏であったが、最近は小編成・ピリオド奏法の演奏会やCDが多い。たまにはクレンペラーやチェリビダッケのような重厚なベートーヴェンも聴きたいものだ。

2010年11月26日金曜日

ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団

2010年11月26日
サントリーホール(1階3列13番、¥28,000)
  • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、諏訪内晶子(Vn)
  • (ア)バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番3楽章
  • マーラー:交響曲第1番「巨人」
分厚い響きの弦楽器、明るくしっかりとした金管楽器、全体のまとまりも良く、メリハリやシャープさも備え、とても上手なオケだ。ダイナミックな演奏のゲルギエフとの相性もよく、演奏としては完璧に近いのではなかろうか。
マーラーを殆ど聴かない私としては今日の本命は諏訪内シベリウス。シベリウスにしてはオケの音色が少し明るいとは感じたが、端正ながらも思いのほか情熱的なヴァイオリンソロと分厚いオケが美しいコントラストをなして素晴らしい。アンコールのバッハは少し深みが不足か。
マーラーは、基本的に明るい曲想とオケの音色がマッチしており、ゲルギエフならではのダイナミックさもあり、素晴らしい演奏だったように思う。以前、ゲルギエフのベートーヴェン第5を聴いたときには過度な表現に多少違和感を感じたが、今回のマーラーはまさにぴったりではなかろうか。予想以上に良かったので、帰りにタワレコで諏訪内シベリウスとゲルギエフLSOのマラ2を買って帰る。

2010年11月13日土曜日

コシック指揮スロヴァキア放送交響楽団

2010年11月13日
東京オペラシティ(1階10列17、¥11,000)
  • スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
  • チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ジェヴィッキ(p)
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)リスト:ラ・カンパネラ
  • (ア)渡辺俊幸:「利家とまつ」テーマ
弦楽器の響きが美しい。明るすぎず渋すぎず中庸な音色だが、ヴァイオリンから低弦までが綺麗に揃う。低音も豊か。一方、管楽器はいまひとつで特に木管楽器がまとまらない感じ。また、ホールのせいか、フォルティッシモのトゥッティがやや飽和気味。演奏は地味だが、誇大な表情付けもなく悪くない。アンコールの「利家と松」(大河ドラマ?)はノリが良くて楽しめた。

2010年11月3日水曜日

アーノンクール指揮ウィーンコンツェントスムジクス

2010年11月3日
東京オペラシティ(1階6-20、¥26,000)
  • モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」
  • モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
  • (ア)モーツァルト:6つのドイツ舞曲第6番
アーノンクール最後の海外ツアー。最近はモーツァルトのCDは古楽演奏が多いので、演奏そのものは聴きなれたスタイル。もう少し表情豊かで楽しげな演奏が好みで、少しまじめすぎる感じ。同じウィーンでも、先日のウィーンフィルとは対極。今回はなんといってもアーノンクールを間近に見れたのがよかった。貫禄ある。当たり前だが写真の通り。演奏後は観客総立ちで拍手鳴りやまず、何度も何度も引っ張り出されていました。

2010年11月1日月曜日

ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2010年11月1日
サントリーホール(1階16-35、¥35,000)
  • モーツァルト:交響曲第33番
  • トマジ:トロンボーン協奏曲
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)フォルケ・ラーベ:バスタ
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第20番
  • (ア)ブラームス:ハンガリー舞曲第21番
初めてのウィーンフィル。いつも良い席が残っていないし、チケットばか高い割りにそんなに上手じゃないみたいな批評もあるので、これまで二の足を踏んでいた。う~ん、素晴らしいじゃないですか、ウィーンフィル。期待以上。小編成のモーツァルトも表情豊かで良かったけど、やはり大編成のドヴォルザークがいい。ヴァイオリンの艶のある高音は期待どおりだし、豊かな低弦とのバランスもグッド、何より表情豊かで躍動感があり、渾然一体としたまとまりの良さが素晴らしい。確かにアンサンブルの正確さやシャープさは感じないけど、それが逆に音の豊かさにつながっているように思う。ベートーヴェンだと少し違うのかもしれないけれど、ブラームスも聴いてみたい。トロンボーン協奏曲はよくわからん。アンコールのバスタで色々な音色を出していたのは面白いけど、まあどうでもいい。指揮者は動きが野暮ったいけど、演奏が良かったから文句なし。
コンサート後に近くのトラットリア・サルヴィアという店に入ってみた。遅い時間で一人だけだったのは申し訳ないが、目当ての和牛は無い、ボルチーニは無い、タリオリーニは無い、カードは5000円からで、とても残念。とはいえ、和牛の代わりに注文した豚肉の炭火焼(どこぞの塩を振っただけ)は旨かった。

2010年10月23日土曜日

ポリーニ、ピアノ・リサイタル

2010年10月23日
サントリーホール(2階L1-4、¥25,000)
ベートーヴェン・プログラム
  • ピアノソナタ第30番
  • ピアノソナタ第31番
  • ピアノソナタ第32番
去年は聴き慣れないショパン他で眠ってしまったので、今年こそはと渾身のベートーヴェン後期ソナタ。がしかし異常な睡魔に襲われる。ポリーニに限ってはライヴよりもCDの方が魅力的に感じてしまう。2階席で遠かったせいか、あるいは演奏が退屈だからかw。相変わらずヨボヨボして冴えないし、今度こそ最後にしようと思う。とはいえ、20世紀を代表する名ピアニストを2年連続で生で聴けてよかった。

2010年9月13日月曜日

ゲルハルト、無伴奏チェロ・リサイタル

2010年9月13日
浜離宮朝日ホール(1階2列8番、¥5,000)
  • バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
  • リゲティ:無伴奏チェロソナタ
  • バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番
  • コダーイ:無伴奏チェロソナタ
  • (ア)ロストロポーヴィチ:モデラート
  • (ア)バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番サラバンド
予想通りバッハ無伴奏チェロ組曲第1番でいきなり睡眠。低音弦の深くて渋い響きとバッハの心地よい旋律の中、起きているのは不可能といえる。コダーイは初めて聴いたが、あるときは鋭く、あるときは擦れるような重音、ピチカート、そのほかもろもろの奏法で非常に多彩な音色。前半は面白く聴けたが、多彩とはいっても限度があるし、結構曲が長いので、後半は飽きてきて睡眠。バッハ無伴奏で寝るのは最高に心地よいが、周囲の人にも迷惑なのでチェロ・ソロはもうやめよう。

2010年6月15日火曜日

ハーディング指揮スウェーデン放送交響楽団

2010年6月15日
東京オペラシティ(1階7-15、¥19,000)
  • モーツァルト:交響曲第40番
  • モーツァルト:レクイエム
ナイスな演目でとても楽しみにしていたのだが発熱で嫁に譲る orz。嫁が言うには、40番はスタッカート的に演奏する変な解釈でイマイチ、レクイエムはでっかなソプラノの声が大きくて綺麗、演奏も良かった、そうだ。サイン会でハーディングのサインもらったりして、楽しみやがって。

2010年6月5日土曜日

ツィメルマン、ピアノ・リサイタル

2010年6月5日
サントリーホール(C2階6列25番、¥16,000)
オールショパンプログラム
  • ノクターン第5番
  • ピアノソナタ第2番
  • スケルツォ第2番
  • ピアノソナタ第3番
  • 舟歌
情感を込めた大きなアクションから、極めて普通のショパンが聴こえてくる。王道というか、正統というか、本格的というか、その類の演奏。ソナタ第3番の終楽章、軽快に始まった最初のロンドから、次第に剛健で思い響きに変化していく様子が印象的。とても良い演奏だと思うが、かがんだり、のけぞったり、アクションがオーバーだと思うんだよなぁ。目をつぶっている方が良く聴こえる。それにしても、2階席はピアノには不向き。音量が不足しているうえに、全てレガートのようでエッジが立たず、腹に伝わってくる低音の響きも少ない。1階の5列目ぐらいで聴けば、また違った感想になるだろうな。

2010年6月2日水曜日

ヒラリー・ハーン&サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団

2010年6月2日
サントリーホール(1階4-29、¥23,000)
  • サロネン:ヘリックス
  • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、ヒラリー・ハーン(Vn)
  • シベリウス:交響曲第2番
  • (ア)イザイ:メランコリア
  • (ア)バッハ:?
  • (ア)シベリウス:メリザンドの死(暗い曲)
  • (ア)シベリウス:?(明るい曲)
あまり好きな演目ではないのだが、ヒラリー・ハーンを生で見るためにサントリーホールへ。もう少し可愛いらしいのかと思っていたけど、無表情とぎこちない笑みがサイボーグのようだ。オケもやたらと貫禄あるオバちゃんばかりで、ただひとり彫の深い顔立ちのチェリストが美人。
ヒラリー・ハーンのチャイコフスキーは、よくある盛り上げ重視のこってり演奏ではなく、正反対の、澄んだ音色でクールな演奏。柔らかく、暖かい低音が綺麗。CDで聴いたとおりの演奏で期待した通りではあるのだが、この曲はもう少し変化に富んだ演奏の方が飽きなくて好き。イザイのメランコリアは繊細な重音がとても美しく、最も良かった。アンコールのバッハも好感。
よくわからない現代音楽は置いておいて、シベリウスは、オケの低重心で渋い音色と、暗~い曲想がマッチしていた。シベリウスは普段聴かないし、それほど好きでもないけれど、最後まで寝ずに聴けたのは演奏が良かったおかげだろう。
座席がチェロとコントラバスの正面だったせいか、低音がとてもよく響き、自分好みの低重心で渋い弦楽器の音色。シャープさは欠けるがハーモニーは良かった。今日はヒラリーハーンを見るのが目的なので前のほうの席にしたが、オケを聴くには舞台に近すぎて弦楽器の一体感がいまひとつ。2階席最前列ぐらいでブラームスやドヴォルザークを聴いてみたい。

2010年5月29日土曜日

メジューエワ、ピアノリサイタル

2010年5月29日
神奈川県民ホール小ホール(3列27番、¥3,500)
オールショパンプログラム:
  • ノクターン変ロ短調
  • エチュード 変イ長調
  • エチュード ヘ短調
  • エチュード 変ト長調「黒鍵」
  • エチュード ホ長調「別れの曲」
  • エチュード ハ短調「革命」
  • ワルツ 変イ長調「華麗なるワルツ」
  • プレリュード 変ニ長調「雨だれ」
  • スケルツォ第2番
  • 幻想即興曲
  • ピアノソナタ第3番
3列目中央よりの席で、エッジの利いた直接音がダイレクトに聴こえ、華麗な高音と、ずしりと響く低音が心地よい。小ホールのせいかもしれないが、ピアノは前の方の席で聴くほうが好ましい。
ピアノソナタ第3番は、大げさな表情をつけることはないものの、やや情熱的で推進力があり、ひとつひとつの音をしっかりと鳴らす演奏。ポゴレリチのように緊張感で聴き疲れすることも無く、ショパンの名曲を安心して聴ける。強音と弱音、テンポの緩急はあるが、音色は比較的均一で色彩感は少ない(ポゴレリチ比)。あえてそうしているのかも。
かわいらしい容姿で、性格良さそうな表情で、演奏もいい感じ。日本在住らしいので、また演奏会に行きたいと思う。

2010年5月24日月曜日

ピリス、ショパン ピアノ・ソナタ第3番


今週末はメジューエワのリサイタルなので再度ショパンのピアノソナタ第3番を聴く。前回も最終楽章の遅さが多少気になったのだが、ロンド主題が1回目より2回目、2回目より3回目と後になるほどテンポ遅く感じる。個人的には、左手の伴奏が後に行くほど華麗に(速く)演奏されて欲しいとまた感じた。
そういう観点ではアルゲリッチが気持ちいいのだけど、録音がなあ。。。スピーカーで聴くとノイズに加えて中央にややくすんだ音色で聴こえるし、左手伴奏の分解能が少し低く感じるんだよなぁ。

VIA CRUCIS

L'Arpeggiataという古楽アンサンブルのアルバム。渋谷TowerRecordでお勧めされていたので試しに購入。
クラシック(バロック)という感じはしないのだけど、弦楽器、管楽器、打楽器のソロとヴォーカルの澄んだハーモニーが綺麗。うるさくないので、癒し的なオーディオとしてグッドか。(5月23日)

ムターのブラームス ヴァイオリン協奏曲

スピーカー(Ref203)で聴く(2010年5月23日)。
オケの分厚い響きがスピーカー間の空間に綺麗に広がり、ホールで聴いているような雰囲気が出ている。独奏もしっかりしておりオケに負けていない。ヘッドフォン(D5000)で聴くよりもスピーカーの方が真価を発揮する。お勧め。

2010年5月13日木曜日

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団

2010年5月13日
サントリーホール(2階C3-22、¥12,000)
  • ハイドン:交響曲第1番
  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、パク・ヘユン(Vn)
  • エルガー:エニグマ変奏曲
  • (ア)イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番第1楽章
  • (ア)ワーグナー:「ローエングリン」第3幕への前奏曲
  • (ア)ウォルトン:「ファサード」から「ポルカ」
結構期待していたノリントンだが、週も後半で少々疲れていたせいもあってか、かなりの時間寝てしまった。現代楽器を使用したノン・ヴィブラート奏法がピュアトーンとして高い評価を得ているらしく、音色は華やかで透明感があり、演奏もシャープでメリハリがある。大変良い演奏なのだろうけど、弦楽器の線が細く金管楽器中心のバランスとなっており、個人的な好みでは昨日のBBC響の方が上。
ハイドンはたった14人でのこじんまりとした演奏。CDであれば各楽器の旋律が鮮明に聴こえて面白いのかもしれないが、2階席ではあまり良さを感じない。ブラームスはもっと重厚な響きが欲しいし、独奏ヴァイオリンもオケの中に埋もれ気味。エルガーは、変奏ごとに表情にメリハリがあって良い演奏なのだろうとは感じたが、あまり聴かない曲なので、心地よい音色の中で熟睡タイム。パク・ヘユンのイザイは好感。
できればベートーヴェンあたりを1階の前の方の席で聴いてみたい。

2010年5月12日水曜日

ヴェロフラーヴェク指揮BBC交響楽団

2010年5月12日
NHKホール(1階-C10-17、¥19,000)
  • エルガー:序曲「南国で」
  • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、神尾真由子(Vn)
  • ドヴォルザーク:交響曲第9番
  • (ア)パガニーニ:24のカプリースから13番(Vn)
  • (ア)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番、第10番
  • (ア)フチーク:行進曲「剣士の入場」
渋い。地味。オケの音色や表現も地味なら、指揮者も地味、ホールの響きも地味。アンコールは表情豊かに盛り上げる演奏が多いものだけど、本オケはアンコールもしんみり、地味。ヴィオラが内側でチェロが手前という配置の影響もあるのか低弦の内声や動機が明瞭で、弦楽器のバランスが良く、地味な音色もとても好み。全体的にさほど感動することもなかったが、地味に良い演奏であったと思う。
神尾さんは、日本人らしい繊細な演奏だろうと勝手に想像していたけれど、どちらかといえばワイルドな演奏。CDを聴いていても演奏の難易度はわからないけど、実演を見ると、シベリウスの最終楽章など左手が相当に難しそう。

2010年5月8日土曜日

ブラームス ヴァイオリン協奏曲

とくによく聴く曲でもないが、ハイフェッツ、クレーメル、ムター、ハーン、ズナイダー、パールマンと6種類も持っている。ついでに他の作曲家も調べると、ベトコン9種類、チャイコン5種類。演奏家によって違うといっても、一番搾りとサントリーモルツの差ぐらいなわけだし(?)、なんかもったいない気がしてきた。orz

気を取り直してCDを聴く(PC、ヘッドフォン)。
オケの重厚な響きを味わえるし、独奏ヴァイオリンが主旋律に終始せずにオケの1パートのような役割を担って飽きさせない。第2主題の直前に入る短い旋律が、第2主題を演奏しないオケによる最初の主題提示部でも出現するあたりが印象的(2回以上聴いて初めて気づく)。第1楽章を通じて第1主題前半の音形とリズムが中心のようだが、時々挿入される第2主題が美しく感じる。それにしても、冒頭の主題提示部から構成がややこしいため展開部とのギャップが少なく、複雑な構成にしては盛り上がりに欠けて単調に感じてしまうところがブラームスらしい。(シンプルな動機を展開部でいじりまわして盛り上げるベートーヴェンの方がわかりやすくて好き)
パールマン、ジュリーニ・シカゴ交響楽団。
独奏ヴァイオリンの毅然として美しい(陽気な)音色も、そのスピーカーの中央での定位も、ともに微動だにしない。ジュリーニらしいややスローテンポなしっかりとしたオケも良い。
ただ、良いのだけど、全体的に単調な気もする。また、もう少し独奏ヴァイオリンの音量を下げて欲しいとも思う。





 ハーン、マリナー・Academy of St.Martin-in-the-fields。
独奏ヴァイオリンの繊細ながら凛とした音色が、いつものことながらとても心地よい。
オケも独奏ヴァイオリンと音色・音量のバランスが良い。もう少し渋く重厚な音色で、独奏ヴァイオリンとの対比がある方が好みかも。







ハイフェッツ、ライナー・シカゴ交響楽団。
テンポが速く切れがあり、あっさりしているようでもあるが、熱がこもっているようでもある。ノーマルな気もするが、個性的にも思える。オケも良く、このCDが最も曲の良さを感じた。このCDに比べると、パールマンやハーンは、盛り上がりに欠ける(と勝手に思っている)ブラームスだと、単調すぎるように思う。
多少のヒスノイズは感じるが音質も十分に良い。オケは少し左右に分離して聴こえ、空間に音が広がる感じはしない。





クレーメル、アーノンクール・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団。
ブラームスの協奏曲はオケがものものしい印象があるし、実際多くのCDでそうなのだが、これは小編成なのか重厚というより繊細。メリハリがあるというか繊細というか芸が細かすぎるというか、アーノンクール・クレーメルはそこが良いわけで、個人的にはとても好き。アーノンクールはともかく、クレーメルはどの曲を聴いても素晴らしい。





ムター、マズア・ニューヨークフィル。
濃厚、表情つけまくりのムター。ぶれない。虎屋のようかんとか、ふくさやのカステラみたいなもの。
複雑そうなのに何故か単調に感じてしまうブラームスにはとても良い。とはいえ、ほかの曲でもそうだが、ムターのヴァイオリンばかりが気になってしまい、曲がどうなってるのかすっかり忘れてしまうのが難点。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調

ヴァイオリンのとても小さな刻みの上にいきなり独奏ヴァイオリンが美しい第一主題を奏ではじめる、とても印象的に始まる有名曲(PC、ヘッドフォン)。北欧のイメージといわれると、具体的には説明できないが、まさにその通りとしかいいようがない。第1楽章は、中間の展開部にカデンツァが配置される独創的な構成ではあるが、構成がどうこうよりも、独奏ヴァイオリンの美しい旋律に終始する印象。第2楽章は、オーケストラの重厚な響きと独奏ヴァイオリンのバランスの取れた、比較的あっさりとした3部形式。最終楽章は、華やかな主題と、短調の舞曲風副主題が繰り返されるロンド形式で、リズミカルで華麗。変化もあり盛り上がる最終楽章がもっとも好きかな。

澄んだ音色の独奏ヴァイオリンと、弦楽器が重厚で低音が豊富なオーケストラのバランスが非常に良い。この曲は独奏ヴァイオリンの美しい旋律に終始するので、たまに出てくるオーケストラの聴かせどころでは、これぐらい重厚に聴こえて欲しい。







表情豊かで濃厚なムターの独奏ヴァイオリンを聴くためのCD。北欧のイメージに近いのはヒラリー・ハーンの方だろうけど、こちらもムターらしくてとてもよい。ただオーケストラがあまり目立たない録音バランスなので、総合的には前者が好き。

2010年5月5日水曜日

ポゴレリチ、ピアノ・リサイタル

2010年5月5日
サントリーホール(2階2列32番)、¥16,000
  • ショパン:ノクターン第18番
  • ショパン:ピアノソナタ第3番
  • リスト:メフィストワルツ
  • ブラームス:間奏曲イ長調
  • シベリウス:悲しきワルツ
  • ラヴェル:夜のガスパール
夜のガスパール、素晴らしい!
予想されたとおりの超スローテンポ。ショパンのソナタは前日に予習していたからよかったものの、そうでなければ遅すぎて何の曲だか分からないレベル。芯のある強音、耳を澄ましていないと聴こえないような繊細な弱音、正確で柔らかい装飾音と、音色が極めて多彩。そのおかげで、超スローで延々と続くソナタ3楽章の中間部も全く飽きることがない。緊張感が高すぎてとても疲れた。
ノクターンやリスト、シベリウスも音色が美しく魅力的だけど、テンポがとにかく遅くて旋律がつながって聴こえないので、あらかじめ曲を知っていないと辛いものがある。
夜のガスパールは、アルゲリッチのCDを聴いてもあまり良さがわからなかったが、ポゴレリチのライヴは音色が綺麗で迫力もあり、とても素晴らしかった。ピアノのコンサートは良く寝てしまうのだけど、目を閉じて聴いていても惹きこまれてしまって、あっという間に終わってしまった。やはりポゴレリチは良い。次の来日もぜひ聴きたい。

2010年5月4日火曜日

ラヴェル 夜のガスパール

もう朝だというのに、更にラヴェル:夜のガスパールを聴いてみました。ラヴェルやドビュッシーはショパン以上に聴かないし、聴いてもよくわらないのだけど、全く聴いていないとサントリーホールで寝てしまうだろうから。
オンディーヌ:普段ベートーヴェンやモーツァルトしか聴かない耳には、どこがソナタ形式なのやら、よくわらかん。第1主題が水なら第2主題は嵐とかにしてくれないかなぁ。
絞首台:確かに不気味だ。
スカルボ:う~む。
名盤と評判のアルゲリッチでもピンとこない。なよっと終曲するのもなぁ(古典好きなので)。どうやら寝てしまうことになりそうだ。

2010年4月24日土曜日

ムター&東京交響楽団

2010年4月24日
サントリーホール(1階2-23)
  • バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番
  • ベートーヴェン:交響曲第7番
  • グバイドゥーリナ:「今この時の中で」
  • (アンコール)バッハ:無伴奏パルティータ第2番サラバンド
一昨年の四季が良かったので今年もムターのコンサートへ。ムター様を間近で見ようと2列目ど真ん中の席を取ってみたが、ステージを見上げるのに首が疲れるし、オケの音が分離しすぎで、もう少し離れたほうが良かったかも。とはいえ、独奏ヴァイオリンは細部まで明瞭に聴こえるし、ムター様の演奏中の怖いお顔も拝見できたし、全体的には満足できた。バッハは普通に良かったが、バッハだと表情豊かなムター節ってわけにもいかず、四季ほどの感動は無い。現代音楽は普段全く聴かないのでよくわからず。全く期待していなかった東京交響楽団のベートーヴェンは意外にいけた。
それにしても、このパンフレットと同じドレスで登場したのには少し驚いた。結構歳とったけど、相変わらずカッコいい。